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なでしこ、苦しみながらもエクアドル撃破。3連勝でW杯決勝Tへ

text by 編集部 photo by Getty Images

なでしこ
なでしこジャパンは3連勝【写真:Getty Images】

【エクアドル 0-1 日本 カナダ女子W杯グループステージ第3戦】

 カナダ女子W杯を戦うなでしこジャパンは、グループステージ第3戦でエクアドル代表と対戦した。

 日本はこれまでの2試合からスタメンを入れ替え、GKに福元が初先発。DFには北原がW杯初出場を果たし、初先発の田中が澤と中盤でコンビを組んだ。

 5分、左サイドから宮間が速いクロスを上げると、菅澤がニアサイドでコースを変え、最後は大儀見が詰めて日本が幸先よく先制に成功する。これまでの2試合でゴールのなかった大儀見は今大会初得点となった。

 2試合で16失点を喫しているエクアドルに対し、攻め続けた日本は前半のうちに10本以上のシュートを放ったものの、あと一歩のところで得点に結びつけられず。1点リードで前半45分間を終えた。

 停滞感の漂っていた日本は、後半開始から北原に代えて上尾野辺を投入。田中が一列ポジションを下げ、より攻撃への意識を高める。

 しかし、後半は前半のようにチャンスを量産できなくなり、逆にエクアドルに攻め込まれる場面が目立つようになる。

 状況を打開したい佐々木監督は75分、大野に代えて永里を投入する。これにより、日本女子サッカー史上初めて大儀見と永里という姉妹が同時にW杯のピッチに立った。

 それでもいい流れを引き寄せられない日本。残り10分となり、今度は右ひざの負傷から復帰したばかりの岩渕を入れて前線に局面の打開力を加える。オフサイドにはなったが、交代直後に大儀見とのコンビネーションから惜しいシュートを放った。

 残り時間でも得点を奪えず、最少得点差のまま試合終了。3試合とも課題の残る内容ではあったが、日本は3連勝で文句なしのグループ首位に立ったため、有利な状況で決勝トーナメント進出を臨む。

【得点者】
5分 0-1 大儀見優季(日本)

【了】

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