求む! ディフェンスのファンタジスタ! ハンドボールから学ぶディフェンスの“個の力”

サッカーや野球、ハンドボールやバスケットボールなどの球技において、必ず存在するのが守備の時間だ。野球は、表と裏で攻撃と守備が分断されているが、サッカーやハンドボールなどの球技の多くが相手からボール奪ってから初めて攻撃が開始できる仕組みになっている。前回、ハンドボールとサッカーの類似点について語ってもらった吉村晃氏(男子ハンドボールU-21日本代表コーチ)に、今回はハンドボールのディフェンス哲学に関して話を伺った。

2015年06月25日(Thu)10時30分配信

text by ジュニサカ編集部 photo editorial staff
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ハンドボールにおける勝敗を分けるポイントはディフェンスの質にあり

求む! ディフェンスのファンタジスタ! ハンドボールから学ぶディフェンスの“個の力”
インターセプトを狙うというのが通常の守備の狙い【写真:ジュニアサッカーを応援しよう!編集部】

──前回までハンドボールとサッカーの類似性についてお伺いしてきましたが、ハンドボールの試合において勝敗を分けるポイントはどこにありますか?

 僕はゴールキーパーを含めたディフェンスの質にあると思っています。守備側がどれだけ攻撃側にシュートを狙わせないか、ということが勝敗に大きな影響を与えます。

 なぜなら、ハンドボールはサッカーと違い、2、3回チームとして攻撃を行ってシュートまで達しなければ相手ボールからのリスタートになるというルール(※パッシブプレー)があるからです。

 これはバスケットボールのルールに似ていると思うのですが、秒数でカッチリ決まっているわけではなく、主審のさじ加減で決まってしまいます。

 こういったルールがあるので、基本的にはシュートを打たせないようにしながら守ることが大事になってきます。

 それに加えて、シュートを打ってもボールを取られてしまいそうだな、という心理状態にさせながらインターセプトを狙うというのが通常の守備の狙いです。

──では、ハンドボールの場合、守備に比重を置くチームが多いということですか?

 そうですね。基本的にハンドボールの場合、守備時は全員が自陣に戻り陣形を固めますからそういった見解は間違いではないと思います。

 よくヨーロッパのサッカーにおいても守備的なチームを「ハンドボールチームのようだった」と揶揄する場合もありますしね。モウリーニョ(チェルシー監督)の“ゴール前にバスを停める”なんていうのはまさにハンドボールの守備のようですよね。

 ただ、そういったスタイルが本当に守備的で、見ていてつまらないのか、と言ったらそうではないと思います。

 サッカー界では、全選手のポジショニングが自陣にある状態を“守備的”と指している可能性があると僕は考えています。

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