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日本代表 9年前

【英国人の視点】なでしこに続くもうひとつのW杯。初戦控えるビーチサッカー日本代表、指揮官が望むことは?

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

なでしこに続く快挙なるか

 現在、2度目となるW杯出場のチャンスをつかんだオズは、メンデス監督の考えと同じように、ポルトガルとの初戦でメディアの見出しになるような結果を残すことに目を向けている。

「ポルトガルは初戦で大きな期待をかけられ、スタジアムには多くのサポーターを詰め寄せるだろう。実際は私にとって良いことだ。もちろん、アウェイチームとしてのプレッシャーは受けるだろうが、もし我々が相手を打ち破ることができればビッグニュースとして扱われる。これはチーム全体が意識していることで、それを現実のものにしたい」

 メンデス監督もこれに賛同する。

「ポルトガルは、満員のスタジアム、メディア、そして家族が見守るなか、巨大なプレッシャーを抱えることになるだろう。これらは我々にとって有利に働くと思う。もし我々がその雰囲気を自分たちの流れに変えることができれば、いくつかのアドバンテージをもてることになる」

 しかしながら、選手たちの力に自信を持っている一方で、45歳の指揮官はチームの集中力に波があることを理解している。

「一部の選手はもっと集中しなければならない。勝利が近づいている試合では特にね」とチームの改善点を尋ねられたメンデス監督は「我々は前半で素晴らしいプレーを見せながらも、徐々にパフォーマンスを落とし、その後再び良くなる傾向がある。ブラジル相手でもロシア相手でもそれを繰り返せば敵に隙を突かれるだろう。パフォーマンスの継続性をもたなければならない」

 実際、ピッチ内外での継続性はなでしこジャパンの成功の鍵となった。もし、ビーチサッカーの日本代表選手が彼女たちに近いレベルの偉業を達成することができれば、人気の波が押し寄せる日はそう遠くないのかもしれない。

【了】

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