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シャシッチが27歳で現役引退。独代表でカナダ女子W杯得点王

text by 編集部 photo by Getty Images

シャシッチが27歳で現役引退。独代表としてカナダ女子W杯得点王
女子ドイツ代表のMFシャシッチ【写真:Getty Images】

 カナダ女子ワールドカップで得点王(6ゴール)に輝いたドイツ代表のMFセリア・シャシッチは16日、自身のフェイスブックで現役引退を発表した。

 27歳のシャシッチは、2005年1月にドイツ代表デビューすると、通算111試合に出場し、63得点を記録。昨季まではなでしこジャパンの安藤梢と同じブンデスリーガのフランクフルトに所属し、欧州チャンピオンズリーグ優勝などに貢献した。

 しかし、現役最後の試合となった女子W杯準決勝のアメリカ戦では、63分に先制のチャンスとなるPKのキッカーを務めたものの、ゴール左に外してしまう失意を味わった。チームも0-2で敗戦し、2007年以来2大会ぶりの決勝進出を逃した。
 
 シャシッチは「親愛なるファンの皆様へ。フットボールは私の情熱で、私の人生と共にあり、私の一部だった。ブンデスリーガで11年、ドイツ代表の一員としての10年半は、忘れることのできない経験であり、成長の糧となった。今後は学業や家族との時間を大事にし、新たな道を進んでいきたい」と、胸の内を明かした。
 
 ドイツ代表を率いるシルビア・ネイド監督は、シャシッチに対し、「セリアの決断は残念だけど、彼女はフットボールが人生の全てではないと理解している。人生には新しいことに焦点を当てる瞬間がある。彼女は常にピッチ内外で模範的な存在だった。彼女は責任感が強く、自分の職務を全うしてくれるおかげで重要な試合にも勝利した。新たな人生の一歩に心の底から幸運を祈る」と、エールを送っている。

【了】

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