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先制点の中島、未来のために次戦の勝利誓う「このチームで勝って終わりたい」

text by 編集部 photo by Getty Images

先制点の中島、未来のために次戦の勝利誓う「このチームで勝って終わりたい」
中島依美【写真:Getty Images】

【韓国 2-1 日本 EAFF東アジアカップ】

 中国・武漢で開催中の東アジアカップに参加しているなでしこジャパンは4日、初戦で地元中国に勝利した韓国代表と対戦し2-1で逆転負けを喫した。

 日本に先制点をもたらしたのは追加招集でチームに加わった中島依美だった。25分、コーナーキックの流れからこぼれたボールを受けると、ペナルティエリア外で右足を振りぬき代表通算6得点目を挙げている。

 その得点の場面を中島は「ファーストシュートだったので、思い切って打ちました」と振り返る。しかし、その後韓国に2得点を許してしまった。

 初戦の北朝鮮戦も終盤に2失点して敗れ、この試合でもリードを守り切れずに敗戦。中島は同点ゴール時に寄せ切れなかった守備時の球際の強さや、逆転ゴールのきっかけになった不用意なファウルをチームの課題として指摘する。

 日本の足りない部分は誰もが理解し、共通認識としてチーム内に浸透している。それでも過ぎた時間だけは取り戻せない。2大会ぶりの東アジアカップ優勝の夢は潰えたが、最終戦はなでしこジャパンの未来を占う重要な一戦だ。

 中島は「このメンバーで勝てるように終わりたい」と力強く語る。W杯に出場した多くの主力が不在の中、アジアで次世代を担う若い選手たちが結果を残せなければ日本女子サッカーの将来に不安を残すことになってしまう。

 最終戦こそ勝利を。これまでの不完全燃焼は勝つことでしか報われない。中島は貪欲にゴールを狙い、泥臭く守備に走り、最後の一瞬まで体を張ってチームを勝利に導く。

【了】

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