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アジア 9年前

【英国人の視点】韓国がアジアに示した頂点への兆候。日本を上回ったクオリティ

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

指揮官が語った守備の哲学

 ドイツ人指揮官は「たとえ中国が日本に勝利して優勝したとしても、私は相手に合わせて選手を変えることはしたくない。我々は大会を無敗で終えただけでなく、攻撃的なフットボールで勝利を目指す唯一のチームだった。選手たちの働きぶりにとても感謝している」と語る。

 韓国の60歳監督は続けて「さらに言えば、我々はプレー方法を変えなかった唯一のチームだった。日本は我々との試合で戦術を変えてきたし、北朝鮮もやり方を変更した。韓国は3試合全てにおいて同じメンタリティーのまま試合に臨んだ唯一のチームだった」と話した。

 日本が3試合全てにおいてスピード、エネルギー、緊迫感を欠いた一方、韓国には紛れもなくそれらがあった。ボールを持っていないときは相手選手に絶えずプレッシャーをかけて敵陣に押し込み、ボールを奪えばダイナミックに攻撃へ転じた。

「我々はゴールを守るのではなく、ボールを取り戻すことに重点を置いている。ピッチ上で高いポジションを維持するのはそれが理由であり、ボールを支配できていたのはそれが効いていたからだ。我々の守備がピッチ全体で並外れていたのもそれが要因だった。我々にとって守備とはボールを奪い返すことだ」とシュティーリケ監督は説明した。

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