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香川真司 9年前

「逆転は時間の問題」。ドルトムントを救った1G1A。昨季とは異なる力強さを見せ始めた香川

ヨーロッパリーグのプレーオフ1stレグ。ドルトムントはアウェイでノルウェーのオッドと対戦して3点を先制されながらも大逆転で試合を制した。その中で1ゴール1アシストを決めた香川真司には昨季とは異なる力強さがあった。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

不慣れな人工芝のピッチに苦戦

「逆転は時間の問題」。ドルトムントを救った1G1A。昨季とは異なる力強さを見せ始めた香川
前半のプレーを振り返ったマッツ・フンメルス【写真:Getty Images】

 香川真司がオッドを振り切った。2015年8月20日、ノルウェーのアウェイでドルトムントは、ヨーロッパリーグのプレーオフを戦う。1stレグは、首都オスロの南西約100キロに位置するシーエンで行われた。

 ドルトムントは開始18秒に失点する。ツェクニニの左からの折り返しを、サムエルセンが中央でいとも簡単に頭で合わせた。0-1。

 あまりに早い時間での失点は、昨季に繰り返した光景である。フンメルスは「最初は悪い映画のようだった。あんな弱々しいパフォーマンスでゲームを始めるべきじゃない」と振り返った。

 しかし単純に、昨シーズンの悪癖を繰り返したと言い切れないところもある。試合会場は「人工芝」だった。香川は「踏ん張りが怖かった」と言う。足首や膝に来る負担が凄く大きい。

「シュートを打つときであったり、そこの慣れというのも多少はあったんじゃないかなと思います。みんなそういうところで、多少なりとも苦労はしていた」

 オッドはホームで人工芝に慣れている。しかしドルトムントはアウェイで慣れていない。つまりオッドは地の利を生かして、BVBを急襲したのだ。

 不慣れな中でも、ドルトムントはポゼッションを高めて、相手陣内でボールを回した。しかし有効打を打てない。18分、ムヒタリヤンのエリア外からのミドルシュートは、クロスバーの上に外れた。

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