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香川真司 9年前

「代わりの選手も結果を残す」香川が語ったチームの成熟。高まる流動性が爆発力を呼び戻す

text by 本田千尋 photo by Getty Images

チームの軸として機能し続けたベンダーとカストロ

「マニ(ベンダー)にはマニの良さがありましたし、しっかり展開も出来ていたので、意識して、ゴンソ(カストロ)もやっぱり技術のある選手ですし、やはりまた違った良さを出してくれるので、そういう代わって入った選手も結果を残していますし、いいことだと思います」

 48分に、セットプレーからボバディージャに1点を返されたが、ドルトムントを脅かすには至らない。ツォルクSDは「後半のスタートで我々は十分なテンションで始めることができなかった」と振り返ったが、アウクスブルクも反撃の「テンション」を保つことはできなかった。

 85分、香川が叩いて、ラモスの左からの折り返しに、オーバメヤンがファーで飛び込む。4-1。

 90分、ペナルティエリア内で、香川が4人を引きつけて、オーバメヤンにパス。オーバメヤンのシュートは、一旦はクラヴァンにブロックされるが、再び押し込む。5-1。

 ベンダーとカストロは、76分にお役御免となったが、開始30秒のチャンスから交代まで、チームの軸として機能し続けた。両者が主軸と遜色のない働きを見せたからこそ、BVBはいつものように、香川はアシストを重ね、ロイスとオーバメヤンはゴールを決めることができたのだ。

 ドルトムントがチームとしてさらに成熟していく姿を見せた、アウクスブルク戦だった。

【了】

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