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【データで読む武藤】屈強なドイツで屈指の「デュエル」。ハット生んだハリルの合言葉

ブンデスリーガ第11節、マインツに所属する武藤嘉紀は、自身初となるハットトリックを決めた。この結果、海外初挑戦ながら11試合で6得点。ブンデスの日本人選手最多の得点率を記録している。そんな武藤の最大の魅力はヴァイッド・ハリルホジッチ監督も合言葉のように発する「デュエル」にあった。

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

日本人選手が最も苦手とする分野

Duel(デュエル) /djul | dju-/
[名]
1. 決闘, 果たし合い
 人と決闘する
2. (二者・二党間の)争い, 闘争, 勝負
[用例]
「16メートルの中でまだまだアグレッシブさが足りない。特にデュエルの部分でだ」

【データで読む武藤】屈強なドイツで屈指の「デュエル」。ハット生んだハリルの合言葉
自身初となるハットトリックを決めた武藤嘉紀【写真:Getty Images】

 日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督も合言葉のように口にする言葉がある。それが「デュエル」。決闘を意味するこの言葉は、狭いスペースの中でのわずかな差が勝敗を分ける現代のサッカーにおいて、攻守に重要な意味を持つ。

 一方で、ハリルホジッチ監督が常々指摘するように、日本人選手にとって世界で戦う中で最も苦手とする分野であるのも事実だ。欧米人やアフリカ人選手と比べて生まれつきの体格にハンデのあるアジア人選手にとっては、克服するのが困難な部分でもある。

 しかし、 欧州ビッグクラブを含めた世界中のスカウトも利用している『Wyscout』が集めたデータを見てみると、この「デュエル」において果敢に戦いを挑み続けている日本人選手も存在する。しかも、世界有数の大柄な選手がそろうドイツという国で。

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