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ネイマールの超絶ゴール生んだ後方支援。ゴールデンコンビを活かすバルサの“心臓”ブスケツ

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

技術面も精神面もつながるネイマールとスアレス

ネイマールの超絶ゴール生んだ後方支援。ゴールデンコンビを活かすバルサの“心臓”ブスケツ
2点目のPKでキッカーを務めたのはスアレス【写真:Getty Images】

 しかし、後半に入るとセンターサークル付近からはわずか7本。ボールをもってプレーした位置を示す「アクション・エリア」を見てもセンターサークル付近では前半に57.14%だったのに対して後半は29.09%と激減。

 その代わりに上下左右のエリアで10%以上も上昇するなど、ピッチを大きく使ってプレーしていた。その結果、ビジャレアルの面々はブスケツを捕まえ切ることができず、効果的なゲームメイクが可能となり、先制アシストを記録。さらに前線を活性化させるための“心臓”となった。

 そして、その後方支援を得たネイマールとスアレスは相変わらずの連係力を発揮。ネイマールによるスーパーなゴールとなった3点目は、ネイマール→スアレス→ネイマールというボールの流れから生まれた。

 さらに、遡って2点目のPKでキッカーを務めたのはスアレス。本来はこれまでネイマールが務めていたが、スアレスが奪ったのではなくネイマールが自ら譲った形。ゴール後には誰よりも早く2人で喜びを分かち合っていた。

 技術的な面でも精神的な面でも抜群の連係力を持つネイマールとスアレス。その“ゴールデンコンビ”を陰で支え、活かしているのがブスケツという存在だ。

【了】

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