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text by 編集部

日本代表がとるべき戦略とは?

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広州恒大淘宝足球倶楽部の指揮をとっていたマルチェロ・リッピ監督とは2012年から2013年シーズンにかけて親交があった

――今日のサッカーで何が最も重要な要素であると考えていますか?

トルシエ まずしっかりと守ること。つまりチームの全員に守備の意識が徹底していることだ。それからスピードは重要な概念で、とりわけ日本ではそうだ。日本は経験の面ヨーロッパのチームに劣っている。だからスピード感のあるカウンターのスタイルを学ばねばならない。

 しかしアジアにおいては、日本はボールをキープしてパスを繋げねばならない。私はフランスに5対0で敗れた後、チームのシステムを変更せざるを得なかった。当時の日本はアジアチャンピオンで、アジアで日本はボールを80%キープした。それがアジアでの現実で、日本はアジアのバルセロナだった。ポゼッションスタイルを進化させていればそれでよかった。スピードに特化する必要はなかったし、スピードを生かすこともアジアではできなかった。

 たぶんヴァイッド(ハリルホジッチ)はヨーロッパ向けの戦略を、ちょっと早めに採用してしまったのだろう。彼は日本の選手たちに低い位置で守り、カウンターアタックを仕掛けることを求めた。しかしそんなことは、シンガポールをはじめとするアジア諸国相手には不可能だ。だからこそ彼は戦略を修正せざるを得なかった。

――その通りです。

トルシエ 最終予選の段階で、彼の戦略はより的確になるだろう。現状では対戦相手のレベルが、ヴァイッドの戦略を不適切にしている。予選が進むにつれて、試合はより拮抗し難しくなる。そのときに彼は日本の大きな力となるだろう。

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