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なでしこジャパン、岩渕ヘッドで北朝鮮にリベンジ達成。2連勝で大会を終える

text by 編集部 photo by Getty Images

岩渕真奈
決勝ゴールの岩渕真奈【写真:Getty Images】

【日本 1-0 北朝鮮 リオ五輪女子アジア最終予選第5戦】

 リオデジャネイロ五輪女子アジア地区最終予選の第5戦が9日に行われ、日本は北朝鮮と対戦した。

 2日前のベトナム戦からスタメンを8人入れ替えた日本はキャプテン宮間や大儀見、近賀、GK山根らが先発出場した。

 1日中降り続いた雨の影響でフィールドプレーヤーはピッチでウォーミングアップができず、試合開始からしばらくは劣悪な環境に苦しめられた日本。パスを出せばボールが止まり、ドリブルをしても水溜りの影響で前に進めないなど持ち味を発揮させてもらえない。

 一方の北朝鮮はミスの続く日本の隙を突き、ロングボールを使った展開で惜しいチャンスを何度も作る。ゴールを脅かされる機会の多かった日本は31分に前半最大に決定機を迎えたが、有吉のロングボールに飛び出した大儀見のヘディングシュートは枠の左に外れた。

 後半開始から佐々木監督は岩渕を投入し、攻撃の活性化を図る。すると徐々にシュートを放つ場面が増え、コンビネーションの質も上がり北朝鮮ゴールを何度も脅かす。

 だが北朝鮮も前半と変わらずカウンターを中心に圧力をかけてくる。60分にはGK山根が顔面ブロックで決定機を阻止したものの、サイドからの展開で危ないシーンを作られた。

 ピッチ状態は時間とともに回復し、本来のペースを取り戻した日本は終盤にかけて猛攻を仕掛ける。すると80分、宮間の左足クロスにファーサイドで待っていた岩渕が頭で合わせて北朝鮮ゴールをこじ開けた。

 直後の82分には北朝鮮に危険なシュートを放たれたが、ゴールライン上で宮間が必死のクリア。厳しい時間帯もキャプテンが攻守に奮闘して味方を盛り立てる。佐々木監督は最終盤に高瀬と川村を投入しフィジカルの無理がきく選手を使って逃げ切りを図る。

 そして最後まで体を張って1点のリードを守りきった日本が北朝鮮を1-0で下し、2連勝を飾った。2年前の仁川アジア大会決勝で1-3の完敗を喫した相手にリベンジを果たし、リオ五輪予選を終えている。

【得点者】
80分 1-0 岩渕真奈(日本)

【了】

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