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日本代表 8年前

【識者の眼】ハリルJどうなるFW争い。ハーフナー&小林の加入で競争激化。物足りない攻撃陣は活性化するか

text by 河治良幸 photo by Getty Images

常連メンバーにも高い要求。さらに競争は激化

ヴァイッド・ハリルホジッチ
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

 この2人の“新戦力”にゴールや決定的なプレーを期待する一方で、指揮官は常連メンバーにもよりフィニッシャーとしての意識を要求している。本田や岡崎には所属クラブより高いポジション、特にゴール前16メートルでさらに得点に絡むプレーを。

 前回から引き続き招集した金崎にも幅広く動くスタイルを限定し、A代表では少し中央に残りながら、ストラテジックゾーンを使って得点を取れるところに入ってほしいと強調する。

 基本的には4-2-3-1や4-3-3のウィングとCFに配置されるが、中央で能力を発揮する選手が多いこともあり、4-4-2のプランもあるかもしれない。岡崎、金崎、ハーフナー、「もしかしたら真ん中もある」という小林のうち2人が前線に並ぶ形は相手を押し込んだ状況でより有効な布陣になるかもしれない。

 また、MF清武弘嗣の起用に関連してハリルホジッチ監督は「3つめのソリューションも考えている」と語ったが、これがFWの起用にも絡むことなのか気になるところだ。

 トレーニングキャンプ組で今回は選外となった興梠慎三と武藤雄樹(ともに浦和レッズ)、五輪代表の南野や浅野拓磨(サンフレッチェ広島)、さらに何人かの候補が指揮官の頭にあるはずで、6月のキリンカップでは新たな選手がテストされる可能性もある。

 その意味でも今回のメンバーは得点を取る、あるいは直接的に絡むプレーが求められる。特に小林やハーフナーはこのチャンスに一発回答とも言うべきゴールを決め、ぜひともFWとしての存在価値をアピールしてほしい。

(文:河治良幸)

【了】

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