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金満・広州恒大が感じた『王者の焦り』。指揮官も落胆「我々は“神のチーム”ではない」

text by 編集部 photo by Getty Images

スコラーリ
広州恒大のルイス・フェリペ・スコラーリ監督【写真:Getty Images】

 浦和レッズは5日、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)で広州恒大と対戦し、1-0の勝利を収めた。

 グループステージ突破に王手をかけた浦和に対し、前年度のアジア王者でもある広州恒大は敗退の危機に瀕している。残り2試合で浦和が勝ち点1でも積み上げた瞬間、広州恒大の敗退が決定する。

 日韓W杯でブラジル代表を優勝に導いたルイス・フェリペ・スコラーリ監督は、試合後の記者会見で「我々は“神のチーム”ではない。4年間で毎回必ず優勝するとは限らない」と述べ、落胆の表情を浮かべた。

 また、ブラジル代表としての経験も豊富なパウリーニョは、「我々は多くのチャンスを作ったが、それがサッカーだ。去年は国内リーグもACLも優勝したけど、どの相手でも我々と対戦する時には全てを懸けて戦ってきた。去年はチャンピオンだったが…それもサッカーだね」と危機的状況に陥ったチームについて振り返った。

 かつてFC東京や大宮アルディージャといったJリーグのクラブでもプレーした韓国代表DFキム・ヨングォンも、「去年と比べて良くなっているわけではないんですけど、他の相手のチームがどんどんうまくなって、それで50%-50%で戦うことになった」と不調を認めている。

 欧州のビッグクラブと肩を並べるほどの資金力を持ち、アジア史上2番目となる4200万ユーロ(約52億5000万円)の移籍金でアトレティコ・マドリーからコロンビア代表FWジャクソン・マルティネスを獲得するなどこの冬にも積極的な補強を見せたが、ACLではここまで2分2敗といまだ勝利がない。

 “金満”として世界に名を馳せたアジア王者が、焦りを感じている。

(取材・文:今関飛駒)

【了】

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