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PSG、CL準々決勝敗退で終焉した「カタール第一世代」。再構築のための大型補強は急務か

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

比較的恵まれた抽選結果を活かせず

 早々にリーグ優勝を決めたことでCLに集中する態勢も整い、今季の彼らは、チーム状況、環境ともにこれ以上ない理想的な状態で準々決勝に臨むことができたのだ。

 加えて対戦相手も、ブラン監督が再三「避けたい相手」として名指ししている御三家、バルサ、レアル、バイエルンを回避して、マンチェスター・シティを引き当てた。

 マンチェスター・シティはプレミアリーグではTOP3入りをうかがっているとはいえ、トッテナム、アーセナル、レスターといった上位陣にはことごとく敗れ、ホームでのマンチェスター・ダービーも今季いまひとつのユナイテッドに勝利を奪われる屈辱を喫している。

 抽選結果が発表されるとブラン監督は「マンチェスター・シティでラッキーだなどと言っている人は、サッカーを知らない人だ」とコメントしたが、自チームの好調ぶりを実感していた彼とて内心は、「今年こそ行ける!」と思っていたに違いない。

 ところが、ホームでの第1レグは、アウェイゴールを2点も献上して2-2のドロー。

 序盤の13分、イブラが蹴ったPKをGKハートがセーブすると、勢いづいたシティはケビン・デ・ブライネが先制点をマーク。しかしその直後、フェルナンドの不用意なパスをカットしたイブラが同点ゴールを奪い名誉挽回した。

 イーブンでスタートした後半戦、ラビオの得点でPSGがリードを奪ったが、フェルナンジーニョに同点弾を返された。

 そして6日後の第2レグは、ケビン・デ・ブライネが挙げた1点を守ってシティが逃げ切り、クラブ史上初のCL準決勝進出を決めたのだった。

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