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「レアルでなければ100%マンUに行っていた」CLを3度制した名将が告白

text by 編集部 photo by Getty Images

カルロ・アンチェロッティ
カルロ・アンチェロッティ【写真:Getty Images】

 一年間の空白期間を経て、来季からバイエルン・ミュンヘンを率いるカルロ・アンチェロッティ氏がメディアの前で口を開いた。15日、スペイン紙『マルカ』が報じている。

 イタリア人指揮官はインタビューの中で、過去にアレックス・ファーガソン氏が彼をマンチェスター・ユナイテッドの監督に招聘しようしていたことを打ち明けた上で、「その時、レアル・マドリーと交渉していたんだ。経験のためにも、監督たるものマドリーに行かなければいけないのが常なんだ。もしマドリーでなければ100%ユナイテッドに行っていたよ」と2013年当時を振り返っている。

 しかし、そのマドリー時代にはチャンピオンズリーグ(CL)を制覇しながらも、結局は解任の憂き目に。「チェルシーでは2冠を獲った。マドリーではCLを獲った。でも解任だ。みな私が、おとなしい人間だと思って契約する。で、最後は、私がおとなし過ぎるといって解任するんだよ。映画『ゴッドファーザー』の中の『個人的な感情でなく、ビジネスに徹するんだ』というセリフが好きだね」と監督業の悲哀をコメントしている。

 ミラン、チェルシー、パリ・サンジェルマン、マドリーと多くのビッグクラブに栄光をもたらしてきたが、大事なのはタイトルを獲ることよりも「選手たちと素晴らしい関係を築くこと」と語るアンチェロッティ氏。新天地ドイツでの手腕に要注目である。

【了】

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