香川起用はわずか15分間。疑問残るドルトの守備的戦術。トゥヘルが巨大なペップに屈したポカール決勝

21日、DFBポカール決勝で、ボルシア・ドルトムントはバイエルン・ミュンヘンに敗れた。0-0で120分間を戦い、PK戦までもつれたが、あと一歩届かなかった。香川真司はベンチスタート。延長後半から投入されたが、「最後のカード」は活かされなかった。(取材・文:本田千尋【ベルリン】)

2016年05月22日(Sun)12時35分配信

text by 本田千尋 photo Getty Images
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香川がベンチスタートとなった理由

香川真司
香川真司に15分間しか出番が与えられなかったのは戦術的理由だった【写真:Getty Images】

 ペップの背中が遠のいた。

 2016年5月21日のDFBポカール決勝で、ボルシア・ドルトムントはバイエルン・ミュンヘンに屈する。延長戦も含めた120分間を0-0で終えて、PK戦に持ち込んだが、黄金色の杯に触れることはできなかった。

 今季最後の大一番で監督トーマス・トゥヘルは、対バイエルンに特化した戦術を敷く。ベンダー、ソクラティス、フンメルスの3バックにシュメルツァーとピシュチェクの左右ウイングバック、2ボランチにバイグルとカストロ、ロイスとミキタリヤンの両サイドハーフ、そしてワントップにオーバメヤンを配置する。つまり、3月5日のホームにバイエルンを迎えたブンデスリーガ第25節で採った5-4-1である。

 香川真司はベンチスタートとなったが、主に「戦術的な理由」でそうなったことは想像に難くない。第25節にベンチ外となった時と同じだ。守備に比重を置いてカウンターを狙うために、中盤を簡略化する。

 創造性やアイデアではなく、フィジカルと切り替えを重視して、トゥヘルはカストロを先発に選んだのだろう。また20日の前日会見で、トゥヘルは香川について「金曜(20日)の夜から練習に復帰する」と語ったが、コンディション面で出遅れたところもあったのかもしれない。

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