フットボールチャンネル

浦和レッズ・遠藤航に聞く“守備の基本”

「首を振る」重要性

遠藤航
遠藤航【写真:Getty Images】

――守備をするとき、いちばん大切なことは何ですか?

遠藤 常に周りの状況を確認することだと思います。プレーを判断するためには、首を振って周りを見て、誰がどこにいるのかを把握しなければいけません。僕は中学生の頃、一つの基礎練習でも、パスを出した後に首を振るとか、そういうことを繰り返してクセをつけました。

――首を振るようにコーチから指導されたんですか?

遠藤 そうですね。ボールを受ける前に首を振るのが大切と言われたので、それを基礎練習の中で自分なりに加えて、意識していました。ユースの頃にはクセがついて、自然とできるようになりましたね。試合中は特に意識しなくても、首を振っています。

――首を振って、何を見るんですか?

遠藤 まずは相手FWの位置。それから味方ですね。ボールを持っている選手に対して、味方がどういうポジションを取り、相手FWはどこにいるのか。それを見ることで、相手FWに対して自分が取るべきポジションが決まります。

――基本的には、相手FWと自陣ゴールとの間にポジションを取りますよね?

遠藤 そうですね。守備の原則としては、相手と自分たちのゴールを結んだ線上。そこに立つのがベストだと思います。

――逆に、その原則を破ることもありますか?

遠藤 ありますね。たとえば、隣のセンターバックが裏を取られそうになったら、自分がマークする相手FWよりも、少し味方へ寄って、より危ないところを抑えます。それがカバーリングですね。グループの守備戦術です。

――そういう判断をするために、首を振って周りを見るのがベースになるわけですね。

遠藤 そうですね。「ボールウォッチャー」という言葉がありますけど、ボールしか見ていないと、良いポジションは取れないです。先に危ないところを予測できるか。DFはポジショニングがいちばん大事ですね。

1 2 3

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!