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最強GK対決を制したノイアー「PK戦はドラマだ」

text by 編集部 photo by Getty Images

マヌエル・ノイアー
ドイツ代表のマヌエル・ノイアー【写真:Getty Images】

 EURO2016準々決勝で随一の好カード、イタリアとの死闘を制し準決勝へ進出したドイツ代表。PK戦勝利の立役者GKマヌエル・ノイアーもさすがに緊張を感じていたようだ。3日、スペイン紙『アス』が報じている。

 ノイアーはPK戦を振り返り、「PK戦とはひとつのドラマだ。我々は、90分、120分でイタリアに勝てなかった。だから、先に進むためにPK戦に我々自身をゆだねなければいけなかった」とコメントしている。

 そして、その時の心境を「緊張感に打ち勝たねばいけなかった。プレッシャーに影響されぬよう心掛けたが、簡単なことではなかった」と語り、「最終的に集中しなければならないのだ。自分がセーブしたシュートは全て真ん中寄りのものだった」と振り返っている。

 また30歳の守護神は、「PK戦の準備はしていた。ただ、全てのキッカーはシュートするサイドを決めており、対応は簡単ではない。イタリアは良く準備していると思った」とコメントし、「PKに関するデータについては考えなかった。ドイツにツキがあるのかないのかといったことも考えなかった」とデータよりも自分の仕事に集中することに努めていたようだ。

 「今回は運よく先に進めたということだ」と語るノイアー。相手のジャンルイジ・ブッフォンとのキーパー対決という点でも注目を集めたPK戦を制し、見事な集中力を見せつけた。120分で勝利できなくとも、世界王者ドイツには最強GKがいることを改めて示した一戦だった。

【了】

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