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ドイツ敗退に皇帝も恨み節「ボアテングのケガがなければ勝っていた」

text by 編集部 photo by Getty Images

フランツ・ベッケンバウアー
“皇帝”フランツ・ベッケンバウアー氏【写真:Getty Images】

 準決勝でフランスに敗れ、20年ぶりのEURO制覇を逃したドイツ代表。皇帝フランツ・ベッケンバウアー氏は、DFジェローム・ボアテングの負傷交代が勝敗のカギだったと考えている。8日、スペイン紙『マルカ』が報じている

 ベッケンバウアー氏は「ボアテングがいたら0-1をひっくり返していたと確信している」と61分で負傷交代を余儀なくされた守備の要の不在を嘆き、「彼の交代で守備が崩壊した」と述べる。アントワーヌ・グリーズマンによる決定的な2点目が入ったのは、ボアテング交代後の72分。今大会のチームMVPとも言われたボアテングの負傷交代はあまりにも痛すぎたようだ。

 また、「FWマリオ・ゴメスの欠場で真のストライカーがおらず、多くのチャンスをものにできなかった」と語り、「DFマッツ・フンメルスの欠場も思った以上に影響があった」とこの大一番をそれぞれ負傷と出場停止で棒に振った2選手の名を挙げた。

 「ドイツとフランスは大会ベストチームの2つだ。敗退はしたが、我々はいいEUROを送れた」と評価するベッケンバウアー氏。準決勝を前に、多くの負傷者を出してしまったドイツ代表。そして試合中のキーマンの離脱。皇帝には彼らの不在がさぞ歯痒く映ったことだろう。

【了】

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