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“ニュー・マケレレ”カンテの獲得を巡り、デシャンとジダンの関係に更なるヒビ

text by 編集部 photo by Getty Images

エンゴロ・カンテ
フランス代表のエンゴロ・カンテ【写真:Getty Images】

 フランス代表のMFエンゴロ・カンテの獲得を巡り、フランス代表のディディエ・デシャン監督とレアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督の間に亀裂が入っているようだ。10日、スペイン紙『アス』が報じている。

 デシャン監督とジダン監督といえば、フランス代表時代にいくつもの栄光を勝ち獲ってきた盟友であったが、EURO2016のフランス代表メンバー選考における、レアル・マドリーのFWカリム・ベンゼマへの処遇を巡り、関係が悪化したと報じられていた。

 そして、両者を巡るまた新たな火種が生まれたようだ。ジダン監督率いるマドリーが、EURO参戦中のMFカンテ獲得に向け、アプローチを図っていることにデシャン監督は不満を募らせているということだ。

 デシャン監督はチームをコントロール下に置くべく、選手たちに大会期間中はフランス代表でのプレーに集中するよう求めていた。そうした中でも、FWアントワーヌ・グリーズマンがアトレティコ・マドリーと契約延長を発表し、DFサミュエル・ウンティティもバルセロナへの移籍を発表していた。両者とも、代理人やクラブ間のやり取りであり、本人不在の状況であったにもかかわらず、デシャン監督は不快感を示していたということである。

 デシャン監督にしてみれば、選手の集中力をそぎかねない移籍問題を、よりによってこの時期に持ち込まないで欲しいという時に、フランス代表を誰よりも理解しているはずのジダン監督からの横やりというのが気に入らないという。両者の関係は本当にこのまま悪化してしまうのか。

【了】

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