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東京Vの“マスター”永井秀樹が語る最高のスパイク「形状記憶は俺には合わない」【SPIKE WARS】―⑤

シリーズ:永井秀樹が語る最高のスパイク text by キングギア photo by King Gear

「形状記憶は俺には合わない」

永井
ナイキのスパイクを試着する永井【写真提供:キングギア】

──247.5グラム。実は、今回試し履きをお願いした6モデルの中では最も重たいモデルでございました。履いてみた印象はいかがですか?

マスター永井 「(もそもそもそと試着)う~ん‥‥」

──いかがなさいましたか?

マスター永井 「こりゃダメだ」

──え?

マスター永井 「俺には合わない。まったく合わない」

──どこがご不満なのでございましょう。

マスター永井 「甲の部分だね。これ、形状記憶っていうか、形崩れしないことが狙いなのかな。俺みたいにスパイクにフィット感を求めるタイプからすると、まったくしっくりこない。甲の部分の形が決まっちゃってて、スパイクの中で指先が泳いじゃう感じ。まあ、最初からこの形がジャストフィットする人はいいんだろうけど」

──ずいぶんと手厳しい。ひょっとして、ナイキがお嫌いですか?

マスター永井 「こらこらこら。合わないっていうのは、あくまでもこのモデルについて。てか、ナイキは昔、俺の師匠のラモスさんが履いてた時期もあったし、ナイキ・ジャパンのA山さんにはバルセロナ・オリンピック予選のころからお世話になってるんだから」

──A山さんには我々もお世話になっておりまして。あ、それはそうと、マスター・ナガイが初めてサッカー・マガジンにカラーで登場した85年11月号の表紙、まだ日本国籍を取る前のルイ・ラモス・ソブリーニョさんでございます。ご縁がおありなんですね。

マスター永井 「へ~え」

──ちなみに、この時のラモスさんが履いてるスパイクは、アシックスの固定式でラインは黄色。かなり使い込んでいるようにもお見受けできますので、推察するに、80年代の名機インジェクターXLではないかと。あのカーフ革。絶品でございました。

マスター永井 「懐かしいねえ。固定式がインジェクターで、取替式がシャペ」

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