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香川とゲッツェ、5年ぶりの共演がもたらすバリエーション。敗戦も垣間見えたドルトムントの新たな可能性

香川とゲッツェ、5年ぶりの共演

マリオ・ゲッツェ
5年ぶりにドルトムントに復帰したマリオ・ゲッツェ【写真:Getty Images】

 香川とゲッツェが共演した。2016年8月9日、ボルシア・ドルトムントはアスレティック・ビルバオとテストマッチを行った。1週間に及ぶスイス合宿が終わる前日のことである。

 スイス北東部のザンクトガレンで、両雄が並び立った。2人が同じピッチに立つのは、実に11/12シーズン以来のことだ。

 ビルバオ戦の前半を、ドルトムントは[4-1-2-3]でスタートした。4日前のサンダーランド戦では試されなかった布陣である。

【GK】バイデンフェラー、
【DF】右SBピシュチェク、右CBソクラティス、左CBブルニッチ、左SBシュメルツァー、
【MF】ボランチにバイグル、左右インサイドハーフにゲッツェと香川真司、
【FW】左右のウイングにシュールレ、プリシッチ、CFがオーバメヤン。

 つまり、昨季の前半戦で主に用いられたフォーメーションとなる。

 アルタッハでのサンダーランド戦で噛み合わなかった連携が、4日経っただけで改善するはずもなかった。インテンシティの高いトレーニングをこなし続けた合宿も終盤に差し掛かり、いよいよ疲労はピークに達している。

 前半が始まってしばらくはBVBがゲームを支配したが、20分にワンボランチのバイグルがボールを奪われて、ショートカウンターから失点すると、次第にビルバオがペースを掴んでいった。

 ドルトムントはシュートまで持っていけなくなる。前からプレスに行ってもかわされてしまう。明らかに体が重い。43分、ゲッツェの左からの折り返しがエラソの手に当たってPKを獲得する。しかし、オーバメヤンのキックはイライソスに防がれてしまう。

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