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「2度のCL決勝での敗北は一生消えない」シメオネ、苦い想いを吐露

text by 編集部 photo by Getty Images

ディエゴ・シメオネ
アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督【写真:Getty Images】

 アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督は、2度のチャンピオンズリーグ(CL)決勝での敗戦は、今も消えない思い出として残っていることを打ち明けている。18日、スペイン紙『マルカ』が報じている。

 昨季のCL決勝での敗退後、辞任報道が出たことについて「辞めるとは一度も口にしていない。考える必要があると言ったのだ。考えるとは、たくさんのことについてである。例えばそれは、この数シーズン私に人生をかけてくれている、このチームの選手たちに向き合わなければいけないというエネルギーであったりというものだ」と考える時間が必要であったことを打ち明けている。

 そして、レアル・マドリー相手の2度のCL決勝での敗北を、”失敗”と述べたことについて「人は”失敗”という言葉を発することを怖がっている。だが、これは目標に到達できなかったということの同義語だ。きっとこれは強い言葉なのだろうが、私は現実にそう感じたのだ」と述べ、「多くの人々の尽力とハードワークで、2度決勝にたどり着き、そして2度敗れた。これは非常に手痛い衝撃だった」と続けた。

 アルゼンチン人指揮官は、「時にもうあの敗北は過去のものと言われるが、それは嘘だ。私にとっては過ぎ去った思い出ではない。一生残るものだ。手にしてきた他の勝利が、あの2つの敗北を埋め合わせてくれるというものではないのだ」と2度のCL決勝敗退が今なお消せない思い出であることを語っている。

 そしてシメオネ監督は「人生とは、優秀な戦士たちに楽な戦いを与えてくれないものだ。そして私は自分が戦士だと思っている」と述べ、インタビューを締めくくっている。

【了】

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