補強・総合力診断
補強診断 A
昨季優勝の立役者が相次いで流出の危機に遭ったものの、ヴァーディーとマフレズの2枚看板の留意に成功したことは最大の補強と言っていいかもしれない。
ツィーラー、L・エルナンデス、メンディ、ムサらといったセンターラインの補強を充実させ、昨季よりも選手層に厚みを持たせた。主力の退団はカンテ一人にとどめたが、この穴は決して小さくはないだろう。
この夏はクラブ規模の割りに大金を叩いて補強したが、彼らがどれだけの上積みをもたらすかはクラブの成績に大きく左右するはずだ。
総合力診断 B
昨季は奇跡の優勝を遂げたレスターだが、ラニエリ監督はじめ選手たちが口を揃えていたように、当初は残留を目標としてチームであったことを忘れてはならない。
残留が目標のチームが2年連続で優勝できるほどプレミアリーグは簡単なリーグではなく、今季はCLと並行しながら打倒レスターに燃えるライバルチームと戦うことになる。
岡崎も昨季はレギュラーとしてプレーしていたが、今季は5人のストライカーがポジションを争うため、出場機会を得るのも容易ではなくなるだろう。
大型補強を敢行したマンチェスター勢や低迷からの復活に向かうチェルシーなどと比較すれば、どうしてもスカッドが見劣りしてしまう感は否めない。“奇跡の第2章”は厳しい戦いとなることは間違いない。
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