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本田、イタリアの”サッカー文化”変革へ提言「負けている時に温かくすることは悪なのか」

text by 編集部 photo by Getty Images

本田圭佑
ミランの本田圭佑【写真:Getty Images】

 セリエA第7節が現地時間2日に行われ、ミランはサッスオーロにホームで4-3の勝利を収めた。ベンチ入りしながらも出場のなかったミランの日本代表FW本田圭佑は、チームの勝利を喜びつつ、キャプテンのMFリッカルド・モントリーボにブーイングを浴びせたイタリアのサッカー文化に対して疑問を呈するコメントを残している。

 今シーズン2度の交代出場にとどまっている本田は、開幕から7試合連続のベンチスタートとなったこの試合で出場機会が訪れることはなかった。だが試合後にはミックスゾーンに立ち止まり、「チームのことを話したいので」と語ったのちに、以下のように切り出した。

「今日の試合はミランにとって大きくて、内容はどうであれ一歩前進する、もしかしたら今シーズンはすごくいい結果が出るのではないかというような、意味のある結果だったんじゃないかなと思います」と、1-3から逆転したチームの活躍を素直に喜んだ。

 ただその一方、ミランが1-3とされた直後にモントリーボが交代を命じられ、その際にブーイングが降り注いだ件に言及。「否定することではない」としながら、「イタリアにとって、負けている時に温かくすることは悪なのか、それがちょっと僕には理解ができない。ちょっとありえない。モントリーボにあれだけブーイングして」とスタンドのファンの態度に疑問を呈し、「僕に賛同できる少数派のイタリア人が声をあげてこの雰囲気を打破して、新しいイタリアのサッカーの文化を作るべきなんじゃないかと話したかった」と”提言”を行った。

【了】

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