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良い流れを継続したいヴェンゲル「悲観論のウイルスはすぐに広がってしまう」

text by 編集部 photo by Getty Images

アーセン・ヴェンゲル
アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督【写真:Getty Images】

 アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は、チームや自身に対するファンからの悲観的な見方を拡大させないためにも、現在の好調を維持していきたいと意欲を見せている。14日付の英メディア『スカイ・スポーツ』などが同監督のコメントを伝えた。

 今季プレミアリーグ開幕戦ではリバプールに敗れ、続いてレスター・シティと引き分ける苦しいスタートとなったアーセナルだが、その後は好調を維持。公式戦8試合で7勝1分けを記録し、現在は5連勝と4試合連続無失点を継続している。

 現地時間15日に行われるプレミアリーグ第8節ではスウォンジー・シティをホームに迎えるが、ヴェンゲル監督にとっては嫌な思い出が蘇ってしまう相手だ。昨シーズンの3月にはホームでスウォンジーに黒星を喫し、優勝を争う上で大きな痛手となってしまった。「我々のプレミアリーグ優勝の可能性を断った相手だ」とヴェンゲル監督も認めている。

 スウォンジーに敗れたことで2004年以来のリーグ優勝を逃す可能性が高まり、ヴェンゲル監督に対しては解任を求める声も強まる状況となった。結局タイトル獲得はならなかったがヴェンゲル監督は留任し、今月1日に就任から20周年を迎えている。

 現在は好調な結果が続いていることもあり、「ファンは我々を支えてくれていると思う」とヴェンゲル監督。だが、結果が出なければ周囲のムードがすぐに一変することも理解している。「悲観論は非常に速く広がってくるものだと言わざるを得ない。やって来る時は非常に速く、去る時は非常に遅いウイルスのようなものだ」と指揮官は語った。

 開幕6連勝中だったマンチェスター・シティが初黒星を喫したことで上位は混戦となり、アーセナルは首位とわずか2ポイント差の3位。少しでも長く好調を維持し、13年ぶりとなる悲願のリーグ制覇を追い求めていきたいところだ。

【了】

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