ベトナム、2008年以来の東南アジア制覇へ。優勝へのカギは二つの“黄金世代”の融合

2016年10月22日(Sat)10時00分配信

text by 宇佐美淳 photo Getty Images
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優勝へ必要不可欠な二つの黄金世代の融合

ベトナム代表サポーター
サッカーファンたちは「二つの黄金世代の融合こそがベトナムの東南アジア王者奪還のカギ」と捉えるようになってきている【写真:Getty Images】

 新監督となってからの10試合(地元クラブとのトレーニングマッチ含む)の成績は6勝1敗3分。勝率は6割、ポゼッションは52%、得点22、失点10。最多得点者はレ・コン・ビン(10点)、最多アシストはルオン・スアン・チュオン(4アシスト)。早いパス回しで敵のマークをずらし、いつも美味しいところを持っていくレ・コン・ビンが決めるという形が出来つつある。

 既にベトナム代表の引退を表明しているレ・コン・ビンにとっては、今回が最後のスズキカップ。心に期すものは大きいはずだ。今まで反目しあってきた「コン・フオン世代」に魅了されてサッカーファンになった新規ファンと従来のサッカーファンたちも、徐々にではあるが、「二つの黄金世代の融合こそがベトナムの東南アジア王者奪還のカギ」と捉えるようになってきている。

 近年急速な成長を遂げているのは、もちろんベトナムだけではない。ワールドカップ・アジア最終予選に進出したタイ(先日、国王が崩御したため出場自体が危ぶまれているが)、海外出身選手で補強するフィリピンとインドネシア、若手が伸びているミャンマー、過去の成績をみればマレーシアとシンガポールが難敵であることは言うまでもない。

 東南アジアはまさに群雄割拠。実力的にはタイが若干リードしているが、どこが優勝しても不思議はないレベルだ。スズキカップを勝ち抜くには、若手の勢いとベテランの経験がしっかりとかみ合うことが必要。北朝鮮戦で大爆発したベトナムなら、その条件を満たすことも可能なはずだ。

(取材・文・宇佐美淳【ホーチミン】)

【了】

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