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ベトナム、2008年以来の東南アジア制覇へ。優勝へのカギは二つの“黄金世代”の融合

11月19日から東南アジアナンバーワンの座をかけて2016スズキカップが行われる。インドネシア、タイなど多くの国が成長を遂げ、群雄割拠となっている東南アジア。その中で2008年以来の優勝を目指すベトナムのポイントは、J2水戸ホーリーホックに所属するグエン・コン・フォンを中心とする「コン・フオン世代」と「08黄金世代」の融合にあるようだ。(取材・文・宇佐美淳【ホーチミン】)

text by 宇佐美淳 photo by Getty Images

ベトナム代表を支える「コン・フオン世代」

グエン・コン・フオン
グエン・コン・フオン【写真:Getty Images】

 10月6日にホーチミン市トンニャットスタジアムで行われたベトナム代表と北朝鮮代表の国際親善試合は大方の予想に反してベトナムが5-2で大勝した。勝利の立役者となったのは、ベトナム1部ホアン・アイン・ザライ(HAGL)の下部組織であるHAGLアーセナルJMGアカデミー出身の若手たち。彼らはベトナム国内で、その象徴的な存在であるFWグエン・コン・フオンの名前をとって「Lua Cong Phuong(コン・フオン世代)」と呼ばれている。

 グエン・コン・フオンについては日本での知名度も高くなってきたので、知っている人も多いだろう。「ベトナムのメッシ」の異名で知られる若きスターで、これまで各年代の代表チームで中心選手として活躍してきた。今季はHAGLからJ2水戸ホーリーホックに期限付き移籍。オフザボールの動きに課題があり、水戸では出場機会に恵まれない厳しい状況にあるが、日本という異国で奮闘の日々を送っている。

 この世代の中で、彼と並んで高く評価されるのが、こちらも今季からHAGLを飛び出し、海外に活躍の場を移したMFグエン・トゥアン・アイン(横浜FC)とMFルオン・スアン・チュオン(韓国1部仁川ユナイテッド)の両選手。抜群のボールキープ力を誇るアインとパスセンスの塊であるチュオンは中盤で息の合ったコンビネーションを発揮しており、ベトナムの攻撃はほとんどこの二人が起点となる。

 この二人からパスが出てくることを信じて、前線で縦横無尽に動き回るのは神出鬼没のMFグエン・バン・トアン。スピードに乗ったドリブルと思い切りの良いシュートを武器とし、年代別代表やHAGLではグエン・コン・フオンと2トップを組んできたが、最近はサイドでの起用が増えてきた。今シーズンのリーグ最優秀若手選手に選ばれたSBブー・バン・タインもHAGLの選手。ダイナミックな攻め上がりから決定機を演出する左サイドのキーマンだ。

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