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代表 7年前

フランス、ポグバらの活躍で大一番制す。大エースの相棒は? 欧州予選を戦いつつ新戦力発掘中

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

良さが目立ったポグバ。低調なパフォーマンスだった大エース

スウェーデン戦で良い動きを見せたポグバ
スウェーデン戦で良い動きを見せたポグバ【写真:Getty Images】

 また、この試合ではポグバの動きの良さも目立った。所属するマンチェスター・ユナイテッドで、先週末のスウォンジー・シティ戦で月間ベストゴール級のボレーシュートを決めたことも自信になっていたように思う。

 ポグバはふだんから相手の虚をつくような突発的なミドル弾を打つのが好きで、このスウェーデン戦でも序盤からトライしていたが不発に終わっていた。

 後半に得点を決めたことでその努力が報われたところもあるが、彼の重要性はゴールを決めることではなく、ゲームメイクにある。ボール奪取からゴールチャンスまでの攻撃の流れを円滑にすること。その面で、ダイナミックかつスキルも確かな彼のボールさばきは、この試合、特にラインを上げてより積極的に攻撃をしかけた後半戦ではチームにとって重要な戦力になっていた。

 エースのグリーズマンはスウェーデンの選手とのフィジカル勝負に苦戦してあまり見せ場がなく、相棒のジルーも、失礼ながら時々存在を忘れてしまうほどだったが、フランス人記者の話では、デシャン監督にとっては、この2人が現フランス代表の攻撃の中核だという。正確には、大エースがグリーズマン。その彼を最適な形で活かせる相棒として選ばれているのがジルーだ。

 個人的には、10月のブルガリア戦で組んだガメイロとのアトレティココンビが今回も見たかったが、デシャン監督としては、EUROでも活躍し、グリーズマンとの相性もいいジルーが第一候補、ジニャックとガメイロが交代要員、というヒエラルキーが現時点では絶対らしい。たしかにジルーは長身でポストプレーもできるから、プレー面でのオプションという意味でも納得ではあるのだが。

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