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伊代表監督、フランスでプレーする”10番”の環境を問題視「PSGは強すぎる」

text by 編集部 photo by Getty Images

マルコ・ヴェッラッティ
パリ・サンジェルマンのマルコ・ヴェッラッティ【写真:Getty Images】

 イタリア代表のジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督は、代表チームの”10番”をつけるパリ・サンジェルマン(PSG)のMFマルコ・ヴェッラッティに対し、フランスから他国へ移籍してほしいと考えているようだ。25日にイタリア『スカイ・スポーツ』に語った。

 イタリア代表の今後を背負っていく司令塔として期待され、背番号10を与えられているヴェッラッティだが、母国のトップリーグであるセリエAでプレーした経験はない。所属していたペスカーラが2012年にセリエA昇格を決めたあとPSGへと移籍し、フランスで5年目のシーズンを戦っている。

 ヴェントゥーラ監督は、ヴェッラッティを「我々にとって間違いなく財産」「フィジカル面を整えられれば、今後10年間代表チームのレギュラーを張ることができるだろう」と高く評価。一方で、同選手が”競争に乏しい”リーグでプレーしていることを問題視している。

「問題は、彼がイタリアではなくフランスでプレーしていることだ。リズムが違う。彼のチームの力は高すぎるので、苦境に陥ることは全くない。もう一度、100%の力を引き出すことに慣れなければならない」とイタリア代表指揮官は語った。

 PSGはヴェッラッティの加入した2012/13シーズン以来国内リーグで4連覇と圧倒的な力を見せてきた。今季は伏兵ニースに首位快走を許しているとはいえ、リーグ内で突出した存在であるチームでプレーすることは選手のためにならないとヴェントゥーラ監督は考えているようだ。

【了】

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