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マンU、ホーム4連続ドローも明確になった攻撃の型。好機量産で、白星までは紙一重

text by 小澤亮太 photo by Getty Images

守備面での収穫。ジョーンズの好パフォーマンス

 内容が悪くないとはいえ、勝利を掴むことができなかったことは事実だ。この試合に勝利していれば、5位トッテナムとの勝ち点差を12月に控える直接対決で勝利すれば逆転することが可能となる2に詰めることができたのだ。

 また首位チェルシーとは11、チャンピオンズリーグ出場権を得られる4位のアーセナルとは8の勝ち点差となってしまった。13試合しか消化していないとはいえ、大きな差が開いたと言わざるを得ない。

 攻撃だけではなく守備陣にも収穫はあった。怪我から復帰し、ここ数試合起用されているCBのフィル・ジョーンズは怪我さえなければ良質なパフォーマンスを提供してくれることを今日も証明したことだ。カウンターの裏のボールへの対応、前へ出てパスカットを狙うなど力を見せつけている。

 12月18日のウェストブロムウィッチ戦まではリーグカップ、ELなどもあり中2日、中3日での試合が続く。そのあとにもプレミアリーグ恒例の年末年始の過密日程が控えている。今のユナイテッドに求められることは、先を見るのではなく、目の前の試合を確実にものにし、勝ち点を積み上げることだ。

 そして何よりも我慢をすることだ。内容は悪くなく、紙一重でゴールネットが揺らせていない状況だ。チームの骨格が定まるまで時間は掛かったものの、どのように点を取るのかという方針はここ数試合で明確になった。コンディションを整え、目の前の試合に集中していくことが何よりも重要になる。

(文:小澤亮太)

【了】

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