9月以来のホームでの勝利を挙げたユナイテッド
どうしても「勝利」が必要だった。85分、ジョゼ・モウリーニョ監督はダニー・ローズのタックルでプレー続行不可能となったヘンリク・ムヒタリアンに代えてCBのエリック・バイリーを投入し、最終ラインを5枚に。9月24日レスター戦以来となるホームでの勝ち点3のためになりふり構わず試合をクローズさせた。
マンチェスター・ユナイテッドの勝利への意欲は開始1分に表れた。右サイドをムヒタリアン、ズラタン・イブラヒモビッチが崩し、中央に入って来たポール・ポグバへ。ポグバのシュートはウーゴ・ロリスに阻まれたが、積極的な姿勢を見せた。
トッテナムの出足、切り替えの早さに苦しむ時間帯もあったが、ダビド・デ・ヘアの好守もあり、その時間を凌ぐと29分に先制点がユナイテッドに生まれる。中盤でアンデル・エレーラがハリー・ケインのパスミスを拾い、裏へ飛び出したムヒタリアンへ。ゴールへ突き刺さったシュートは、ムヒタリアンにとってユナイテッド移籍後リーグでの初ゴール。
1-0のまま試合が推移し、57分にトッテナムはソン・フンミンに代えてムサ・シソコを投入。シソコは右サイドを支配する。左SBのマッテオ・ダルミアンは対応しきれず、チャンスを作られる。アーセナル、エバートン戦と同様に、追加点が取れずに押し込まれる展開。「また追いつかれて勝ち点を落としてしまうのでは……」との思いを抱いたサポーターもいたはずだ。
しかし、冒頭のようにバイリーを投入して5バックにして今日は逃げ切ったユナイテッド。リーグ戦4試合ぶりの勝利、無失点での勝利は第3節のハル戦までさかのぼらなければならない。