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マンU、2ヶ月半ぶりホームでの勝ち点3。勝利をもたらした守備陣の奮闘とムヒタリアン

11日、トッテナムとホームで対戦したマンチェスター・ユナイテッドはヘンリク・ムヒタリアンのプレミアリーグ初ゴールを守り切り、1-0で勝利した。ホームでは9月24日のレスター戦以来の勝利。内容に結果がついてこない試合が続いていたユナイテッドであるが、守備陣の奮闘とムヒタリアンのゴールでついに「結果」を手にした。(文・小澤亮太)

text by 小澤亮太 photo by Getty Images

9月以来のホームでの勝利を挙げたユナイテッド

マンチェスター・ユナイテッド
トッテナム戦に勝利したマンチェスター・ユナイテッドの選手たち【写真:Getty Images】

 どうしても「勝利」が必要だった。85分、ジョゼ・モウリーニョ監督はダニー・ローズのタックルでプレー続行不可能となったヘンリク・ムヒタリアンに代えてCBのエリック・バイリーを投入し、最終ラインを5枚に。9月24日レスター戦以来となるホームでの勝ち点3のためになりふり構わず試合をクローズさせた。

 マンチェスター・ユナイテッドの勝利への意欲は開始1分に表れた。右サイドをムヒタリアン、ズラタン・イブラヒモビッチが崩し、中央に入って来たポール・ポグバへ。ポグバのシュートはウーゴ・ロリスに阻まれたが、積極的な姿勢を見せた。

 トッテナムの出足、切り替えの早さに苦しむ時間帯もあったが、ダビド・デ・ヘアの好守もあり、その時間を凌ぐと29分に先制点がユナイテッドに生まれる。中盤でアンデル・エレーラがハリー・ケインのパスミスを拾い、裏へ飛び出したムヒタリアンへ。ゴールへ突き刺さったシュートは、ムヒタリアンにとってユナイテッド移籍後リーグでの初ゴール。

 1-0のまま試合が推移し、57分にトッテナムはソン・フンミンに代えてムサ・シソコを投入。シソコは右サイドを支配する。左SBのマッテオ・ダルミアンは対応しきれず、チャンスを作られる。アーセナル、エバートン戦と同様に、追加点が取れずに押し込まれる展開。「また追いつかれて勝ち点を落としてしまうのでは……」との思いを抱いたサポーターもいたはずだ。

 しかし、冒頭のようにバイリーを投入して5バックにして今日は逃げ切ったユナイテッド。リーグ戦4試合ぶりの勝利、無失点での勝利は第3節のハル戦までさかのぼらなければならない。

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