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マンU、2ヶ月半ぶりホームでの勝ち点3。勝利をもたらした守備陣の奮闘とムヒタリアン

text by 小澤亮太 photo by Getty Images

プレミアの水に慣れてきたムヒタリアン

ヘンリク・ムヒタリアン
マンチェスター・ユナイテッドのヘンリク・ムヒタリアン【写真:Getty Images】

 そして、先制ゴールを挙げたムヒタリアンの活躍にも触れないわけにはいかない。マンチェスター・ダービーで前半のみの出場となった後、怪我などもあり出場機会が失われていたが、ここ数試合のパフォーマンスは移籍金44億円の価値を証明している。

 ドルトムント時代に見せていた狭いスペースから抜け出す力、裏へ抜け出すスピードなどがユナイテッドでも見られるようになってきた。プレミアリーグのフィジカルコンタクトやスピードに慣れてきたのだろう。

 これまでのユナイテッドにはいなかったタイプであり、ミッドウィークに行われたEL(ヨーロッパリーグ)ゾリャ戦で移籍初ゴールを挙げ、リーグでもネットを揺らした。ローズのタックルに途中交代を余儀なくされたが、深刻な怪我ではないようだ。モウリーニョ監督は年末ごろの復帰になるのではと目途を示している。

 ELではベスト32進出を決め、リーグカップでも準決勝までたどり着いた。内容と結果が一致せずに苦しんでいたリーグ戦でも、難敵トッテナム相手に勝ち点3を手に入れた。1つ上の順位のトッテナムに勝利、マンチェスター・シティとリバプールが勝ち点を落とし、上位との差が詰まった。チャンピオンズリーグ圏内となる4位との勝ち点差は6に縮まった。

 今週はミッドウィークにもリーグ戦が行われ、ユナイテッドはクリスタルパレスと対戦。週末にはウェストブロム戦が控えている。その後は毎年恒例の年末年始の連戦に入っていく。この連戦で勝ち点を積み上げていきたい。今日の勝利はそのきっかけとなるゲームになるはずだ。

(文・小澤亮太)

【了】

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