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スペイン有識者がCWC決勝の主審を批判。「ロシアW杯にはふさわしくない」

text by 編集部 photo by Getty Images

ジャニー・シカズウェ
クラブW杯決勝で笛を吹いたジャニー・シカズウェ主審【写真:Getty Images】

 18日に行われたクラブ・ワールドカップ決勝のレアル・マドリー対鹿島アントラーズ戦で主審を務めたザンビアのジャニー・シカズウェ氏に対し、スペインの有識者からも批判の声が上がっている。

 2016年のクラブW杯決勝は、アジア勢として初の決勝進出を果たした開催国王者の鹿島が大健闘を見せたものの、延長戦の末に欧州王者が勝利を収める結果に終わった。19日付のスペイン『アス』紙はこの試合のジャッジについて、元審判のイルデフォンソ・ウリサール氏による意見記事を掲載している。

 ウリサール氏はシカズウェ主審について、「技術面では悪くなかった」「どの判断も正しく、副審もよく助けていた」と総評。山本脩斗のファウルによりマドリーにPKが与えられた判定や、クリスティアーノ・ロナウドのゴールがオフサイドで無効とされた判定も妥当だったと見解を述べている。

 だがやはり、後半終了間際のプレーに対する対応には批判的な見方だ。セルヒオ・ラモスが金崎夢生を倒した場面は「ファウルであり、明らかに警告だった」とウリサール氏。「手を胸ポケットにかけたのは正しかったが、そこから不可解な形で後戻りした。マドリーを有利にし、パーソナリティーの欠如を示した」と述べている。

「FIFA(国際サッカー連盟)にとっては、間違いなくジャニー・シカズウェ氏は次回のロシアW杯の審判のひとりなのだろう」とウリサール氏は述べつつ、「W杯に行くようなパーソナリティーを持ってはいないことを強く示した」とザンビア人主審の資質に疑問を呈している。

【了】

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