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中国政府、巨額資金投入の異常事態に危機感。選手獲得に関する補強制限を検討

text by 編集部 photo by Getty Images

オスカル
上海上港に加入したオスカル【写真:Getty Images】

 巨額資金を投入して欧州各地からビッグネームを獲得している中国のクラブだが、今後は補強に関して制限をかけられる可能性が浮上した。5日に英メディア『BBC』が報じている。

 今冬の移籍市場では、ボカ・ジュニオルス所属の元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスが上海申花へ、チェルシー所属のブラジル代表MFオスカルが上海上港へ移籍していた。フィオレンティーナのエースであるクロアチア代表FWニコラ・カリニッチが天津権健に移籍する可能性が浮上するなど、今年も中国市場はサッカー界を騒がせている。

 同メディアによると、この状況に中国・国家体育総局のスポークスパーソンが「お金を燃やしている」と非難。そして「クラブの財務状況を審査・管理し、第1チームに集まっている経費をコントロール。良好な財政状況を確保する」と語り、巨額資金投入に制限をかける可能性を示唆した。

 上海上港に加入したオスカルに関しては、移籍金5100万ポンド(約74億円)で週給40万ポンド(約5700万円)になったと報じられており、巨額の資金を投入したことが知られている。ただ、このような状況が続けば財政が破綻するクラブが現れるかもしれない。そのため、巨額資金投入の制限を検討しているのだろう。

【了】

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