フットボールチャンネル

セビージャ、指揮官サンパオリの手腕が光り堂々の3位。清武は序列落とし期待外れに【欧州主要クラブ中間査定】

シリーズ:16/17欧州主要クラブ中間査定 text by 高橋康光 photo by Getty Images , Editorial Staff

診断

セビージャ
セビージャの基本フォーメーション

補強診断 A

 多くの新戦力が早々にチームにフィットし、躍進に貢献している。中でもナスリがここまでの活躍を予想したファンは少なかったのではないのだろうか。ビエットはチームトップの6ゴール、ベン・イェデルも5ゴールとガメイロ放出の穴を見事に埋めている。フランコ・バスケスも攻撃陣のキーマンの一人としてスタメン定着。メルカドもCBの一角に定着。時にサイドでもプレーし、ポリバレントな才能を見せている。

 一方で、ガンソ、清武といった期待外れに終わったプレーヤーもいるが、それでもトータル的な収支としては十二分にお釣りが返ってくる結果となっている。

総合力診断 A

 開幕前は不確定要素も大きかったが、リーグ戦4位以内、CL16強進出とチームをここまで導いたサンパオリ監督の手腕が光っている。冬場の補強、サンパオリ哲学の更なる浸透次第で、一層の躍進も期待できそうだ。

 あとは勝ち上がり続けることによるタイトなスケジュールへの対応がカギとなりそうだが、この点でも現状誰が出ても遜色ないプレーを見せており、大きな問題はなさそうだ。後半戦も引き続き台風の目となる可能性は大いにあると見ていい。

(文・高橋康光)

【了】

1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top