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マンC、ペップ就任も募る新GKへの不安感。5位転落で優勝候補筆頭からトップ4候補へ【欧州主要クラブ中間査定】

シリーズ:16/17欧州主要クラブ中間査定 text by 山中忍 photo by Getty Images , Editorial Staff

CLとの二足の草鞋がハンデに?

コンパニ
負傷がちで離脱の多いバンサン・コンパニ【写真:Getty Images】

 5位で年を越したシティには、トップ4漏れに終わる危険性を指摘する識者も現れ始めていた。だがこれは、期待の高さの裏返しとも言える酷評だろう。CLとの二足の草鞋がハンデになるとの見方もある。

 たしかに、決勝トーナメント1回戦の相手がモナコに決まり、ベスト8進出の可能性は高い。しかし、プレミア優勝争いに注力し難い状況は、やはり欧州タイトル獲得の可能性を捨てることは許されないアーセナル、ユナイテッド、トッテナムも同様だ。

 今季は欧州戦のないチェルシーとリバプールのトップ2を追う立場ではあるが、前線の威力は両軍に勝るとも劣らない。セルヒオ・アグエロはスタメンを外れる試合が増えてもリーグ得点王を争い、2列目の花形に成長したケビン・デ・ブライネはアシスト王争いをリードして後半戦を迎えている。

 ギュンドアンの長期欠場は痛手だが、シェイプアップと謝罪で指揮官との確執が解け、12節での今季リーグ戦初出場を自ら2得点で飾ったY・トゥーレは、後半戦への「準新戦力」のようなものだ。

 実際に今冬の補強が求められるのは、コンパニのレギュラー復帰がもはや不可能なのではないかとまで言われ、代役のニコラス・オタメンディは成長過程でミスもあるストーンズをサポートしつつ守備を統率できる器ではないCB。プレミア前半戦のベストCBとの呼び声も高いビルヒル・ファン・ダイクは、クラブの資金力とグアルディオラの求心力を最大限に発揮してサウサンプトンから引き抜く価値がある。背後の新GKが最後の砦としては頼りないとなれば尚更だ。

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