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マンC、ペップ就任も募る新GKへの不安感。5位転落で優勝候補筆頭からトップ4候補へ【欧州主要クラブ中間査定】

シリーズ:16/17欧州主要クラブ中間査定 text by 山中忍 photo by Getty Images , Editorial Staff

開幕7連勝も…下位相手に取りこぼし続き「いじり過ぎ」が指摘の的に

グアルディオラ
今季からチームを率いるペップ・グアルディオラ監督【写真:Getty Images】

 開幕ダッシュを見せると、CLを含む四冠王とリーグ無敗優勝の可能性さえ騒がれたほどだ。プレミア4節でのマンチェスター・ダービーで、結果は1点差だが内容的には勝つべくしてジョゼ・モウリーニョのユナイテッドを下すと、シティ新監督には改めて「さすが」の声が上がった。

 しかし、今季初黒星を喫した7節を境に状況が変わり始める。マウリシオ・ポチェッティーノ体制3年目のトッテナムによる零封負けは、メディアで「グアルディオラ流に敗れた」と報じられ、シティでのプレッシング・サッカー確立には時間がかかる証拠と受け取られた。

 開幕3ヶ月目にホームでサウサンプトンやミドルズブラを相手にポイントを落とす頃には、システムや先発メンバーを頻繁に変える新監督の「いじり過ぎ」が、パフォーマンスを不安定にしていると指摘されるようになってもいた。

 そして、週を追うごとに高まったブラボへの不安。肝心の「手元」が怪しい新GKは、3失点の14節チェルシー戦で1対1の弱さを見せ、4失点で連敗した翌節レスター戦ではグアルディオラが期待する攻撃の起点ではなく、プレッシャーをかければ崩れる守備の弱点として敵に狙われている。

 その手前では、守備の要であるコンパニがリーグ戦出場3試合のみという怪我の不運。結果としてシティは、優勝候補筆頭格からトップ4候補の一員へと評価を下げて前半戦を終えることになった。

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