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宿敵へ移籍した元守護神に手痛い洗礼。サポーターが大量の“ヘビ”投げ込む

text by 編集部 photo by Getty Images

ヤニェトビッチ
ヘビのおもちゃを投げ込んだシドニーFCのサポーターを見つめるヤニェトビッチ【写真:Getty Images】

 オーストラリア・AリーグでシドニーFCのサポーターが起こした行動が話題を呼んでいる。

 現地14日に行われたシドニーFC対ウェスタンシドニー・ワンダラーズの後半開始直前、ゴール裏に陣取っていたシドニーFCのサポーターがピッチに向けて大量の“ヘビ”を投げ込んだ。

 これは2012年から2016年までシドニーFCに在籍し、つい先日ウェスタンシドニーへ移籍したGKヴェドラン・ヤニェトビッチに向けたもの。両クラブはライバル関係にあるうえ、シーズン中にこの2クラブ間で直接移籍が成立するのは初めてで、いわば“禁断の移籍“として話題を呼んでいた。

 ヤニェトビッチはシドニーFCで100試合に出場したベテラン守護神だが、今季はダニー・ヴコビッチの加入によって定位置を失い、出場機会を求めてウェスタンシドニー移籍を選んだ。14日のシドニー・ダービーは加入後2試合目での古巣対戦となったものの、いきなり手痛い洗礼を浴びてしまった。

 後半から古巣のサポーターの前でゴールを守るため、ポジションにつこうとしたヤニェトビッチに大量のヘビが投げ込まれてきた。もちろん本物ではなくおもちゃだったが、それを目の当たりにした同選手は呆然と立ち尽くすしかなく、その様子は『Fox Sports』の中継にもしっかりと映されていた。

 一連のエピソードはオーストラリアを飛び出してイタリアでも取り上げられ、『トゥットスポルト』紙は「偽物だったことは幸運だった」と伝えている。

 過去の同じような事例でいえば、元ポルトガル代表のルイス・フィーゴが、バルセロナからレアル・マドリーへ移籍した直後に古巣のサポーターから本物の豚の頭を投げつけられたエピソードはよく知られている。今回の“ヘビ”はそれよりもましだったということだろうか…。

 試合はシドニーFCの決定機を好セーブで阻んだヤニェトビッチの活躍もあり、スコアレスドローに終わっている。

【了】

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