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香川真司 7年前

香川、中盤の“もう一枠”を奪えるか。ドルト指揮官も警戒するヘルタ攻略への糸口

text by 本田千尋 photo by Getty Images

中盤でのボール確保は試合を優位に

香川
香川真司にチャンスは訪れるのか?【写真:Getty Images】

 そう考えれば布陣は、ライプツィヒ戦で用いた[5-1-2-2]が最適なのかもしれない。3バックをベースとするしっかりとした守備から、オーバメヤンとロイスという快足の2トップを活かしたカウンター。

 そしてヘルタ戦では、インサイドハーフのポジションは誰が務めることになるだろうか。ライプツィヒ戦で出番のなかった香川真司に、出場機会は訪れるだろうか。

 ヘルタのブロックが強固であることを考えると、まずゲレイロが選ばれるだろう。インサイドハーフの候補者たちの中で、プレッシャーが掛かる狭いスペースで最もボールを失わない選手。そしてもうひと枠を、香川か、カストロか。会見でトゥヘルが語るところによれば、ゲッツェは7日のトレーニングを筋肉系の問題で休んでおり、ヘルタ戦も欠場する見込みだ。

 ライプツィヒ戦の試合後に香川は「練習はいいので。しっかりと準備して頑張ります」とコンディション面に問題がないことを強調。トゥヘルの中でローテーションが組まれているのであれば、ヘルタ戦で香川に出番が回ってきてもおかしくはない。

 もっとも、ライプツィヒ戦に続いて、デンベレがそのままインサイドハーフに起用される可能性もある。右サイドを突破して、オーバメヤンの決勝弾をアシストすることになった、破壊的なスピード。カウンターを考えれば、有効すぎるほどに有効である。

 果たしてインサイドハーフの組み合わせは、誰と誰になるのか。強固なブロックの中でボールを確保できれば、ゲームを優位に進めることができる。

(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

【了】

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