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バイエルン指揮官、“中指”事件で審問受ける。一方で他クラブからは擁護する声も

text by 編集部 photo by Getty Images

カルロ・アンチェロッティ
バイエルンを率いるカルロ・アンチェロッティ監督【写真:Getty Images】

 バイエルン・ミュンヘンを率いるカルロ・アンチェロッティ監督がヘルタ・ベルリン戦後に相手サポーターに向けて中指を突き立てた行為に対し、ブンデスリーガの他クラブからは擁護する声が上がっている。19日付の独紙『TZ』などが報じた。

 この試合の終了後に「唾を吐かれたから私はこの行為をした。それが理由だ」と述べ、中指を突き立てたことを認めたアンチェロッティ監督。これを受けて、同監督は月曜日にドイツサッカー連盟(DFB)の監査役会に審問されることになったとバイエルンの公式サイトは発表している。

 その一方で、アンチェロッティ監督のこの行為を擁護する声も上がっているようだ。ボルシア・ドルトムントのハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOは、同監督がした行為を理解する発言をしている。

「私にも起きていたかもしれない。しなかった方が良かったに決まっているが、暴言を浴びて耐えられなくなる時もある。あのような時に高い所から唾を吐かれれば気分は良くないよ。処分を下されなければ良いが」

 同じように、ボルシア・メンヒェングラートバッハを率いるディーター・ヘッキング監督もこの行為を擁護する発言をした。

「当然理解できる。唾を吐くなんて明らかに敬意を欠く行為だ。このような態度はより一層頻繁に起こっている。サッカーだけではなく社会的な問題だ」

 さらに、RBライプツィヒを率いるラルフ・ハーゼンヒュットル監督も同様の意見を述べている。

「私はどちらかと言えば穏やかな人間だけど、私でさえどのような行動に出たか分からない」

 また、DFBの監査役会は、アンチェロッティ監督の発言を受けてヘルタに対しても調査を開始したと報じられている。

【了】

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