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柴崎、最短デビューは3日か。テネリフェ全面支援で進む復帰プロセス【現地レポート】

text by 舩木渉 photo by Wataru Funaki

全体練習合流は週明けの予定

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エスタディオ・エリオ・ロドリゲス・ペレス【写真:舩木渉】

 午前10時過ぎにチームの練習が始まると、冒頭の15分間のみメディアに見学が許された。翌日にアウェイゲームを控えたテネリフェの面々はランニングやパス交換で入念にウォーミングアップしていたが、そのグループの中に柴崎の姿はなかった。

 そこでクラブの広報担当者に尋ねると、「柴崎は今日も室内のジムでトレーニングしている」との返答が得られた。結局テネリフェ島へ戻ってから2度目の練習でチームに合流することは叶わなかった。

 25日のマジョルカ戦に向けた練習を約1時間で終えた選手たちが続々とスタジアムの外に出てきていたとき、1人の男性が近寄って英語で挨拶してきた。その男はテネリフェで広報ディレクターを務めるハビエル・アルモス・パディージャ氏だった。

 同氏は「柴崎は今日予定されていたトレーニングをすべて無事にこなした」と切り出した。そして「チームは遠征に向かうが、柴崎はテネリフェ島に残って個人練習を続ける。土曜日(25日)と日曜日(26日)はジムでトレーニングし、来週には全体練習に合流できるだろう」と今後の見通しを明かした。

 その口ぶりからは柴崎の本格的な復帰に向けたプロセスが段階を踏んで順調に進んでいる様子が感じとれた。代理人のロベルト佃氏は23日の練習後に「クラブと話ながら徐々に徐々にやっていく」と語っていたが、その通り入念に復帰に向けたプランが練られているということだろう。

 そのロベルト佃氏は23日まで柴崎と行動を共にし、24日午前中にテネリフェ島を離れたことが確認されている。柴崎をクラブに任せても問題ないと判断したのではないだろうか。こういった事実からも復帰が近づいていることがうかがえる。

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