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トリノFW、7分間3得点で”メッシの対抗馬”に浮上。会長は「181億円の価値」

text by 編集部 photo by Getty Images

アンドレア・べロッティ
トリノのアンドレア・べロッティ【写真:Getty Images】

 現地時間5日に行われたセリエA第27節の試合で、トリノはパレルモに3-1の勝利を収めた。トリノのイタリア代表FWアンドレア・べロッティは、後半のわずか”7分間”でハットトリックを達成している。

 降格圏に低迷するパレルモに1点をリードされて折り返したトリノだが、躍進著しい23歳のストライカーがチームを救った。べロッティは74分、76分、81分と立て続けに3ゴールを挙げ、今季2度目のハットトリックを達成。逆転勝利の立役者となった。

 これで今シーズンの得点数を22点に伸ばしたべロッティは、ユベントスのFWゴンサロ・イグアイン、ローマのFWエディン・ゼコを3点差で引き離して得点ランク単独首位に浮上。”欧州得点王”に贈られるゴールデンシュー争いでも、リーガエスパニョーラで23得点を挙げているバルセロナのFWリオネル・メッシと1点差に迫った。

 イタリア代表でもすでに活躍するべロッティに対してはプレミアリーグの強豪などからの関心も噂されていたが、引き留めを図りたいトリノは、昨年12月に2021年までの新たな契約を結んだ。国外のみを対象として1億ユーロ(約120億円)の契約解除金が設定されたことが明かされている。

 だが、現在の活躍に対しては1億ユーロも「安すぎる」のかもしれない。シニシャ・ミハイロビッチ監督は試合後に、「間違いなく今では1億以上の価値がある。会長には、契約条項を見直すべき時が来たと言いたい」とコメントしている。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などが伝えた。

 ウルバーノ・カイロ会長も、監督の意見に同意している。「契約を結んだ時には、1億ユーロは異常な金額だと思えていた。今では安いとさえ思えるほどだ。今なら1億5000万ユーロ(181億円)にするね」と同会長は試合後に語った。

【了】

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