チャンピオンズリーグ（CL）決勝トーナメント1回戦セカンドレグが現地時間8日に行われる。今夜はバルセロナ対パリ・サンジェルマン、ボルシア・ドルトムント対ベンフィカの2試合だ。

　ファーストレグ最大のサプライズは、パリ・サンジェルマン対バルセロナだった。アウェイとはいえ、バルセロナが1点も獲れずに0-4で大敗したことは全世界に衝撃を与えている。

　このスコアでファーストレグを落としたチームがセカンドレグで逆転したケースは、UEFA主催大会で過去に存在しない。パリ・サンジェルマンの有利は火を見るよりも明らかだ。

　それでも、何が起こるかは分からない。ルイス・スアレスはファーストレグのあと、「誰かにできるとしたら、それはバルサだ」と諦めていない様子だった。パリでの試合のあとでバルセロナはリーグ戦4連勝を飾っており、ここ2試合では大量11得点を挙げた。同じペースでゴールを決められれば、バルセロナに奇跡が見えてくる。

　だが、パリ・サンジェルマンも安定した戦いぶりを続けており、バルセロナとのファーストレグから公式戦4試合で失点はわずか2点だ。バルセロナが逆転するためには、この堅守からなるべく早く先制点を奪いたい。

　ドルトムント対ベンフィカは、接戦が予想される。多くのゴールが決まったカードが目立ったファーストレグにあって、この両者の対戦はベンフィカの1-0の先勝という地味なスコアに終わった。

　ドルトムントはピエール＝エメリク・オーバメヤンのPK失敗が痛かった。だが、セカンドレグはホーム。アウェイゴールがなかったという点でドルトムントはやや厳しい状況だが、十分に挽回できるスコアだ。

　そのドルトムントは週末のリーグ戦でマルコ・ロイスが負傷した。マリオ・ゲッツェも離脱中で万全のメンバーとは言えない。ファーストレグで出番がなかった香川真司らの活躍に期待したいところだ。

　8日に開催される試合は以下のとおり。試合はいずれも日本時間28:45キックオフ。

バルセロナvsパリ・サンジェルマン
▼突破条件
バルセロナ：5点差以上の勝利
パリ・サンジェルマン：勝利、引き分け、3点差敗戦、得点を挙げての4点差敗戦
※バルセロナが4-0でリードして90分を終えた場合は延長戦

ボルシア・ドルトムントvsベンフィカ
▼突破条件
ボルシア・ドルトムント：2点差以上の勝利
ベンフィカ：勝利、引き分け、得点を決めての1点差敗戦
※ドルトムントが1-0でリードして90分を終えた場合は延長戦

【了】