レアルの“えげつなさ”。豪華スター共演の裏にある指揮官ジダンの塩梅【西部の目】

7日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16セカンドレグが行われ、昨季王者のレアル・マドリーがナポリに勝利した。前半はナポリが優勢で先制点を奪ったものの、後半から“エル・ブランコ”が本領を発揮。セットプレーから得点で逆転するなど、その試合巧者ぶりを見せつけた。(文:西部謙司)

2017年03月09日(Thu)9時59分配信

シリーズ:西部の目
text by 西部謙司 photo Getty Images
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ナポリが奪った華麗なる先制点

CLラウンド16第2レグ、ナポリ戦に臨んだレアル・マドリーのスターティングイレブン
CLラウンド16第2レグ、ナポリ戦に臨んだレアル・マドリーのスターティングイレブン

 1-3で第1レグを落としているナポリは立ち上がりから積極的に攻め込んだ。レアル・マドリーはBBCを並べたベストメンバーだが、これで良かったのかという疑問は残る。4-3-3同士のマッチアップでナポリのほうが優勢だった。

 ベイル、ベンゼマ、ロナウドの3トップは、いちおうハイプレスをする意思は示していたものの、それも結局のところ曖昧であり、ポーズでしかなかった。

 ナポリのCBクリバリにプレッシャーのない状態が続き、最初はメルテンスのシュートがヒットしなかったが、二度目はゴールにつながっている。クリバリ→インシーニェ、ハムシク→メルテンスと流れるようにパスがつながってのメルテンスの得点だった。

 ナポリはカジェホン、インシーニェの両ウイングが中へ移動してインサイドハーフとともに間受けのポジションをとる。先制点のシーンでは間へ入ったインシーニェにパスが通り、それでレアルのDFが動いた瞬間にハムシクへ、ハムシクはマークを外していたメルテンスへワンタッチでつないだ。

 バイタルエリアにいる2人に前を向かれた時点で勝負あり。ナポリの技術の高さが表れたゴールだが、発端はパスの出所だったクリバリをフリーにしすぎたからである。

 30分あたりから押し込まれたレアルが押し返し、ロナウドのシュートがポストに当たる。ただ、形勢逆転とはいかずナポリもメルテンスがシュート(ポストに当たる)、さらに縦パスの連続からハムシクのシュートと、攻め合いでもレアルより優位だった。

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