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ハリル監督「W杯に向かう最終直線に入った」。前回大会の“傷”を埋める戦いへ

text by 編集部 photo by Getty Images

日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督
日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

 日本サッカー協会(JFA)は16日、ロシアW杯アジア最終予選のUAE戦(23日)とタイ戦(28日)に向けた日本代表メンバーを発表した。

 日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、記者会見の冒頭で「我々はW杯に向かう最終直線に入りました」と宣言した。

 アジア最終予選は折り返しを迎え、結果しだいではロシアW杯出場権獲得も見えてくる。しかし、それはどの国も同じで、これまで以上にプレッシャーのかかる戦いが待っている。

 23日に対戦するUAEは、今予選の初戦で敗れている相手だけに、ハリルホジッチ監督はリベンジに並々ならぬ意気込みを見せる。「非常に難しい困難な道のりですが、我々にとってだけでなく相手チームにとっても難しい。非常に重要なゲームが待っている」と来る戦いに向けて気を引き締める。

 そして、「W杯に出場するということはスポーツの面だけでなく、選手たちにとっても非常に大きなことになると思う」と、ロシア行きに切符の重要性を説いた。理由は「前回のW杯で大きな傷を負ったから」だ。

 日本代表は2014年のブラジルW杯に出場したものの、決勝トーナメント進出への大きな期待を背負いながら1勝もできず、グループステージ敗退に終わった。そのことは日本サッカー界に大きな失望として降りかかり、今でも暗い記憶として多くの人々の胸に刻まれている。

「前回のW杯の悪い思い出を消すためには、まず今回のW杯に出場すること。日本サッカー界のことを考えても非常に重要な時期に差し掛かっていると思います。代表はその国のサッカーを反映するものです。それを見せるのも代表に責任があります」

 ハリルホジッチ監督が語る「責任」という言葉には、これまでにない重みがあった。今一度日本サッカーのプライドを世界に示すため、日本代表はW杯出場に向けて勝つしかない2試合に挑む。

【了】

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