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久保、新たな得点源に名乗り「中心的な選手になりたい」

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka

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久保裕也【写真:田中伸弥】

【日本 4-0 タイ 2018年ロシアW杯アジア最終予選】

 日本代表は28日、ロシアW杯アジア最終予選でタイと対戦し4-0で勝利した。

 1得点2アシストと大活躍を見せ、勝利の立役者となったのは久保裕也だ。57分には左足を振り抜き、豪快なミドルシュートを突き刺している。

「意外とフリーだったし、あの状況ですごく落ち着いていたので打とうと思った。ニアと言うか、内側の方を狙った」

 抜群の決定力にヴァイッド・ハリルホジッチ監督も称賛したが、「あそこまで上手くいくとは思わなかった」と本人も驚くほどの一発だった。そして「ホームで初だったので嬉しかった」と渾身のガッツポーズも見せた。

 UAE戦も合わせて3月シリーズは2得点3アシストと結果を残した。右サイドのポジションは長らく本田圭佑の定位置となっていたが、久保の台頭は競争を生むはずだ。リオ五輪世代の活躍の必要性を、本人も感じている。

「僕らの世代がもっともっと出てこないといけないと思うし、もっと活躍していかないといけない立場。僕はとにかく上の世代に刺激を与えられるように頑張っていきたい」

 1月に加入したベルギーのヘントでは7試合5得点と爆発。チーム復帰後も得点量産が期待される中、久保は具体的な数字目標は決めていないが「とりあえず取れるだけ」と意欲を示した。

 今回の2試合で自身の価値を証明した久保だが、「もっとピッチで存在感を出せるようになりたいし、中心的な選手になりたい」とさらなる進化を遂げるつもりだ。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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