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セリエA 7年前

インザーギとガットゥーゾは今も現場で戦う。下積み修行中の“レジェンド監督”、泥臭さも健在

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

苦闘中のガットゥーゾ。パレルモを解任されギリシャでは経営難にも苦しむ

ガットゥーゾ
ピサを率いてセリエBで残留争い中のジェンナーロ・ガットゥーゾ監督【写真:Getty Images】

 一方、下部カテゴリーで監督として奮闘するミランの元レジェンドはもう一人いる。セリエBのピサを率いるジェンナーロ・ガットゥーゾだ。もっともこちらは、ヴェネツィアで早速成功を収めたインザーギと違って苦労している。ピサは現在21位、今はなんとか降格を回避しようとチームを必死に奮い立たせている。

 そもそもガットゥーゾは、指導者になってから苦労の連続であった。シオンでプレーイングマネージャーとして現役を引退したのち、2013年から就任したパレルモではマウリツィオ・ザンパリーニ会長との軋轢の末に短期間で解任。

 9ヶ月後に就任したギリシャスーパーリーグのOFIクレタでは、クラブが4年間にわたって負債を抱え込む大経営難。選手の給料まで時に肩代わりしながら、なんとかチームを回そうと努力したものの途中で力尽きた。

 そんな中の15年8月、当時レーガ・プロにいたピサからは、ローマやフィオレンティーナでSDを勤めたファブリツィオ・ルッケージから具体的な強化プランを聞き、「大事なのは金じゃない」と引き受け、セリエB昇格へと導いた。

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