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南米の場内アナウンスであり得ない失敗。試合前の”黙祷”が捧げられた相手は…

text by 編集部 photo by Getty Images

リカルド・オリベイラ
サントスのリカルド・オリベイラ【写真:Getty Images】

 現地時間19日に行われた南米コパ・リベルタドーレスの試合で、場内アナウンスのミスにより、その試合に生きて出場している選手への“黙祷“が捧げられるという異例の事態が起こった。21日付の米紙『ワシントン・ポスト』などが伝えている。

 かつてサントスで活躍したアレシャンドレ・デ・カルバーリョ・カネコ氏は、現地時間の18日にがんのため70歳で死去した。日系三世であるカネコ氏は、1960年代のサントス“黄金時代“にペレ氏などとともに活躍した選手の一人だった。“ヒールリフト“を発明した選手だったともされている。

 サントスは19日に、敵地コロンビアでサンタフェと対戦。この試合ではキックオフ前にカネコ氏への黙祷が捧げられることが予定されていた。だが場内アナウンスで流されたのは、「サントスの選手リカルド・オリベイラのために1分間の黙祷を捧げましょう」という言葉だった。

 かつてミランなどにも所属し、ブラジル代表でのプレー歴もあるリカルド・オリベイラは35歳の存命選手。生きているどころか、この試合に先発で出場してピッチに立っていた。何らかの手違いにより、自分自身への黙祷が告げられるアナウンスを聞くということになってしまった。

 本人は、アナウンスの内容をさほど気に留めてはいなかったようだ。「正直に言って、気が付かなかったよ」と試合後のコメントが伝えられている。

【了】

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